ヒロシマナガサキ

ドキュメンタリーは、編集する人の主観や
登場する人も、真実を語っているにしても、カメラを向けられたら、
意識せず話せる人は居ないと思います。

このＤＶＤのライナーにも

フィクション映画とドキュメンタリーはメッセージを伝える観点からは同じ

という旨の事が書かれてます。
どっちにしてもマス相手に公開する以上、一定以上の興行成績
（もしくは視聴率）を挙げなければイカン訳ですが（メッセージを広める意味でも）
最近マイケルムーアさんが頑張っており、スーパーサイズミー（マクド、ケンタネタ）
なんかが、劇場で公開されてます。
ムーアさんは”次は中国ネタで行く！”と、おお命掛けかスゲーと期待しましたが、
どうも脅されたらしく、病院ネタになっちゃいました（ｗ

ムーアさんはドキュメンタリーを娯楽の枠にねじ込んだ功績は評価しますが、
基本的に、ぼやきなんで、公平性に欠けます（だから面白い面もありますけど）
このヒロシマナガサキは、凄くデリケートな話ながら、公平性を意識した作品です。
沢山の人を取材して、そこから印象的な部分を、編集しなければ
ならないんですが、取材する人のチョイスの時点で、作品の骨組みを計算しなければ、
此処までバランスは取れないと思います。
素晴らしい編集と取材撮影、作品として凄くクオリティが高く、お勧めです。

ヒロシマナガサキ

• 出版社/メーカー: マクザム
• メディア: DVD