インビクタス/負けざる者たち [映画(劇場)]
「インビクタス/負けざる者たち」オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2010/02/03
- メディア: CD
イーストウッド監督作品は、とてもシビアな現実を
叩きつけられます。
ミリオンダラーベイビーの時なんかは、映画館で、嗚咽レベルの泣きでした。
故に、2回見ない映画が多いです。
硫黄島と星条旗は、まだ救いがあったので、たまに見たいと思います。
本作インビクタスは、イーストウッド監督にしては
珍しい(初?)爽やかで、直球勝負の映画です。
主演も爽やか君のマッドデイモンさんで”表面”は
スポーツサクセス物みたいなのですが、
”裏”を返せば、古井戸の奥を覗くような恐怖があります。
マンデラさんの収監時代の描写は、あまり無いのですが、
30年近く、あんな場所で強制労働の日々ですよ。
それを恨む事なく、国として一つにする。神の領域です。
マンデラさんと同時期に、スティーブンビコさんという方が居られたのですが
この方は監獄で拷問死しています。
ビコさんの話は、遠い夜明けという、サスペンス風の演出の映画があります。
(若い頃のデンゼルさんがビコさんです)
私は、ビコさんをこのアルバムで知って
アパルトヘイト、マンデラさんと知ったのですが、
マンデラさんも何時殺されるのかという恐怖はあったと思います。
わざわざ選手たちを監獄へ案内する意図を考えた時、
とても心に重くのしかかる物を感じました。
死ぬほど辛い目に遭った故の、笑顔を絶やさない優しさ。
とても深いです。
映画なので、実際とは違うと思いますが
マンデラさんの人の良さは天然なのでは思います。
白人が経済を握ってるから、
ワールドカップが世界にアピール出来る
政治的判断だから、とラクビーに肩入れする理由を
いろいろ言ってましたが、根っこの部分は
”仲良くしようと言ってる俺”を愛して欲しいという衝動があるように思いました。
家族にまで、白人と握手なんかするなと言われていたマンデラさん
活動家として、政治家として、沢山の人に囲まれていますが、
最後、キャプテンに
”マンデラさんが国を変えてくれたおかげです”と言われた時
本当の理解者が出来たと感じたのではないでしょうか?
あと最高だったのは、スタジアムに低空飛行した機長。
めちゃめちゃ見たかったのに、フライト予定があって見れなかったのですね。
イタイほど良く判ります。お仕事は大事です。
2010-02-11 18:19
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コメント(4)
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めちゃくちゃ爽やか〜な映画でしたね☆
わたしもマンデラさんは天然な気がします。
もちろんイイ意味でw
by ジジョ (2010-02-12 03:02)
ジジョさんniceありがとうございます。
実物のマンデラさんも笑顔が
ハンパじゃないですもんね。
COROさんniceありがとうございます。
by aneurysm (2010-02-13 10:17)
>収監時代の描写
さりげない描写に留めつつも、確実にその辛さを伝えるところが、監督イーストウッドの凄さですね。
by hash (2010-02-14 01:37)
hashさんniceありがとうございます。
さりげない方が”サラッと”想像しちゃいますよね。
イーストウッド監督はお客さんの心理掴むのが
上手な方だと思います。
by aneurysm (2010-02-14 09:33)