エヴァンゲリヲン 新劇場版:破 [映画(劇場)]
エヴァンゲリヲン新劇場版 ビジュアルアートワークス:2.0 BOX
- 出版社/メーカー: バンダイ
- メディア: おもちゃ&ホビー
大阪ミナミで2つの劇場でやってましたが、
最初なんばパークスに行くと、朝8:20の時点で
1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目
× × × ▲ ▲ △
完売 完売 完売 わずか わずか ややあり
状態でどひゃー(T T)
もう一軒の劇場は、普段単館系の映画をやってる場所で、
設備自体はいいのですが、座席指定が整理券の順番で早いもの勝ちなので、
並ばなくてはなりません・・・・・・・とりあえずそっちにGO。
無事希望通りの席で見れましたが、あまりの濃い内容に、どっと疲れました。
キリスト教とか聖書からインスパイアされてる作品は、
多く見受けられますが、
アンチキリスト教の書物、死海文書から引用する作品は
洋画でも見たことはありません。
元々、人の行いの本音と建前表現が秀逸な作品ですが、
今回、人の”初期衝動”の分野にも踏み込みそうな勢いです。
”いつまでも絶える事なく友達でいよう”
”今私の願いがかなうなら翼が欲しい”
誰でも知ってるポピュラーソング・・・・・しかも学校の教材になってる曲ですが
恥ずかしいくらい愚直に、人の直観的欲望を歌ってるその曲が、悲し過ぎて泣きそうになりました。
シンジ君とアスカさんは、表向き正反対の性格ですが、
弱い自分を隠す手法が違うだけで、核の部分は同じです。
一方的にバカバカバカバカと言うのは近親憎悪なんでしょうね。
本当に強いのはレイさんの様にさらっと
”私弱いから””死んでも変わりがいるから”と言える人かもしれません。
アニメキャラにこんな事を考える私も相当病んでる感じですが、
あと、ミサトさんのセリフで
”子供に人類の未来を託すのは酷”
がとても引っ掛かります。
アニメ上は使徒という”絶対悪”を倒すための戦いですが、
破壊された環境、破綻した経済、いまだに戦時中ネタで抗議する朴&李特定アジアど
前世代から受け継いだ負の遺産は、我々~今の大卒世代に直撃しています。
政治も、メディアもグダグダの中、このアニメに触発、もしくは救われる方も多いのではないでしょうか?
少なくとも経済活性には役立ってます。
アスカさんを試作機に乗せた時点で
”ゲゲゲ!”とTV版を知ってる方は思います。
しかも、トドメはエントリープラグを噛み切るという荒業。
旧シリーズもズタズタにされてましたから、運命といえばそれまでですが。
ゲンドウさんの”にやり”があったので、
シンジ君覚醒の計画通りなんでしょうね。
しかし、一部は回収されてますから、
使徒とアスカさんの精神が融合した物として、今後なんらかの展開があるかもしれません。
殺される予定だった、同級生も今後大事な役を担うかもしれませんし。
旧シリーズは破壊の限りを尽くして終わりましたが、
あれから10年、さらに社会は破壊しつくされ、
なお出口が見えない時代です。しかし人々はやっと危機を感じはじめました。
そういう時代だからこそ、壮絶な中に一筋でも
希望を魅せる作品で終わって欲しいと思います。
時代にリンクする作品として、娯楽といえど扱ってるテーマに
どういうけじめを付けるのか楽しみです。
素敵な視点です!
by inuneko (2009-06-29 03:33)
inunekoさんniceありがとうございます。
御誉めにあずかり感謝いたします。
正直ここまで書くとマズかったかなと不安でした。
by aneurysm (2009-06-29 20:11)