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愛を読むひと [映画(劇場)]





貧祖なヒヤリングを、字幕とリンクさせながら映画を見るんですが、
私が気付いただけでも、何か所か、かなり大雑把な訳でした。
これは、ソフト化を待つしかないですが・・・・。
一応、字幕ベースでレビューします。

自分もちょっと年の離れた、上の人と付き合った事があるのですが、
”自分がどれ程と思ってるの?”みたいな事を言われヘコんだ記憶が
鮮烈に蘇りました(T T)

年の差カップルの試練は万国共通でしょうか?

ケイトさんの主人公の複雑な人格演技は素晴らしかったです。
さらに、後半への伏線も
”観客に薄っすらと意識させながら、自然で大袈裟にしない”
仕草も素晴らしいです。

曲もいいですし、エロで掴んで、重いテーマ(セックスも軽くはないですが)
に持っていく展開も素晴らしく、非常に考えさせられる映画です。

細かい仕草や何気なセリフが引っかかる映画ですので、
もう一回見たい気がします。









主人公の生い立ちが判らないので、
憶測するしかないのですが、文盲になった原因は
貧しくて学が無いのか、先天的に読めないのか
(トムクルーズみたいに急に読める様になる事もあるそうです)
どっちにしても、それが大きなコンプレックスであり、
それをカモフラージュするため、ちょっと尊大で威圧的な性格になってる感じがします。

プライドのために無期懲役になる・・・壮絶です。

2両目の電車に乗って激怒するシーンが素晴らしく、
その時は、単純に気難しい女やなと思いましたが、
アウシュビッツの囚人を選別する仕事をしていたら
車窓からジーっと見つめる姿は、かなりキツイ思い出なんでしょうね。

人間いろいろな目に逢って、記憶を消したり、過去を変えたりは出来ませんが
コンプレックスや、プライドで孤独な生き方を選択するというのも、厳しい物があります。
ハンナは、面会時”成長したわね坊や”と思いっきり上から目線で物を言いつつ、
結婚したの?という質問もします。そんな事ありえないけど、もしかしたら?と思っていたのかもしれません。
”また一緒に暮したい”と言われる事を。
そして”自分がどれ程と思ってるの?”と喜びを押し殺して
”じゃあ面倒見させてあげる”くらい言ったかもしれません。

収容所の件で何を学んだ?はかなりイヤラしい質問
(字幕上は)でどうよ?と思うのですが、
自分に(自分だけには)何でも話してほしいという気持ちは判ります。
(主人公も娘にカミングアウトしてましたが)

これを勘違いして、陰口で仲間意識を持つ方も多いですが(w

あと、愛する人が、犯罪者だったら?という点も非常に考えさせられるポイントで
日本も、特定アジアから戦争ネタをねつ造されて、しつこく非難なれてますが、
過去を、今の法で裁くというのも、酷い物があるように感じます。
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hash

こんばんは。
>生い立ちが判らない
原作がどうなっているのか気になります。
テーマのわかりにくい映画で、長編小説を映画化する難しさが表われているように思いました。
by hash (2009-07-06 00:37) 

aneurysm

hashさんniceありがとうございます。

2時間程度にまとめるのは至難の技みたいですね。
どれぐらい端折ってるか判りませんが、
親しい人が断罪される辛さは充分伝わりました。
by aneurysm (2009-07-06 12:02) 

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