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ラブリーボーン [映画(劇場)]


ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)

ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)

  • 作者: アリス ・シーボルト
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2009/12/10
  • メディア: 文庫



昔、ピータージャクソン監督は、ハリウッド進出で
さまよう魂たちという作品と


さまよう魂たち (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD



ニュージーランド時代、ケイトウインスレットさんのデビュー作品
乙女の祈りで、十代女性のソフト猟奇的な映画を作っています。


乙女の祈り [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD



14歳の少女が殺されて、死後の世界から見守る・・・
監督も好きやなぁ・・・・



しかし話のメインは、現実世界に残った人々です。
マークウォールバーグさんのパパ演技は、流石です。
犯人役のスタンリー・トゥッチさんとの
(プラダを着た悪魔のナイジェル!)
対比がすごくドラマを盛り上げます。

直接的に、スプラッタシーンは無いのですが、
惨いイメージを思わせる演出は、結構あります。

昔はこんな、世界一エグイ(マジで)伝説作品も作ってた監督なので、
いつ炸裂するかと心配でした。

ブレインデッド [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD



宗教や、神様、死後の世界は、所詮死んだ人に
何もしてあげれない生きてる人のための物であり、
死んでしまった人の気持ちを
極力宗教色を排除して考えた時、
”自分が居ない世界”で、死生観を語る視点は非常に
優しくもあり、シビアでドライにも感じます。

浮遊感と覚醒が同居する、サイケデリックな世界観が素晴らしく、
生と死の境界線、
幸せな家庭の隣に住む、孤独な殺人鬼
犠牲者は、完全に犠牲者だったのか?などなど、答えの出ないテーマです。

ビジュアルもサイケで、70年代の髪型、
ベルボトム、色使い、死後の世界もサイケです。
BGMは、ロジャーウオーターさんです(徹底してるな・・)

ジャクソン監督の相変わらずのぶっ飛び方に感動しました。
犯人が霊媒体質女性の前に現れ、
体を乗っ取り、
さあ!言いたい事を言え!

”ポエム素敵”
”キスして”

私は、今年1年分の涙を出した気がしました。

賛否が別れる選択だと思います。

"奴が犯人”

と何故呼ばない?と思われる方も居ると思います。

私個人の経験から語るのもなんですが、
ひき逃げ交通事故で1年入院しました。
犯人が見つかった時、ぶっちゃけどうでも良かったです。
というか忘れてしまいかったです。
そんな事より、裁判、事情徴収、
ポリは”お前当たり屋と違うだろうな?”
親戚の”信仰が無いからこんな目に遭う。宗教に入れ”
当時付き合ってた彼女の、連絡が途絶えた・・・
仕事に復帰してからの”金幾ら貰った?””歩き方変””論文のネタに”
などなど何度も話しの蒸し返すのがキツく
誰か助けてくれ~という感じです。

もしかしたら、自分の惨殺死体を見せたく無かったのかもしれませんが
元の自分には何をしても戻ることは出来ませんし
どうせ犯人もいつか死ぬ訳ですし、構う価値が無い人間と解釈しています。

原作者の方は、自分のレイプされた経験を本にしてるので
セカンドレイプの経験故の後半の展開ではないかと思います。
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コメント 9

aneurysm

りぼんさんniceありがとうございます。
by aneurysm (2010-01-30 07:50) 

CORO

『乙女の祈り』の監督らしい作品なんですね。
一気に興味が湧いてきました。
しかしaneurysmさん、いろいろ大変でしたね。
by CORO (2010-01-30 22:32) 

aneurysm

COROさんniceありがとうございます。

乙女の祈りも脳内シーンがあって
ファンタジックでしたが、今回もう少し
スケールがデカい感じです。

>いろいろ大変でしたね。
労いありがとうございます。
自分が実際その立場になる前に
その立場の他人を理解出来たか?
と言えば無理だったと思います。
程度や個人差もありますし。
by aneurysm (2010-01-31 02:35) 

ジジョ

aneurysmさんは、そんな経験がおありだったんですか☆
>構う価値が無い人間と解釈しています。
たぶん、原作者も乗り越えた先にこう思ったんでしょうね、、
映画からも、この辺はすごく伝わるんですが、
どうもわたしは歯切れが悪く感じてしまいました、、^^;
by ジジョ (2010-02-01 03:33) 

aneurysm

ジジョさんniceありがとうございます。

あそこで普通は”犯人つかまえて~”ですよね。
原作者の方も判って、あえてあの設定だと思います。
by aneurysm (2010-02-01 16:56) 

hash

>"奴が犯人”
と言って復讐に走ると、天国には行けないんでしょうね。
犯罪被害者の気持ちは経験のないものには理解できないものだと感じました。
愛らしいタイトルとは裏腹に酷な話でした。

by hash (2010-02-11 20:55) 

aneurysm

hashさんniceありがとうございます。

理解してる”つもり”でも、同じ目に遭わないと
理解出きないと思います。
だからこそ映画とかで少しでも何か感じる事は
大事だと思います。
by aneurysm (2010-02-13 10:12) 

元気

こんばんは。

>もしかしたら、自分の惨殺死体を見せたく無かったのかもしれませんが
>元の自分には何をしても戻ることは出来ませんし
>どうせ犯人もいつか死ぬ訳ですし、構う価値が無い人間と解釈しています。

そうですね。
私も金庫が穴に落ちたとき、そう思いました。
そして、余韻が残りました。このシーンは良いです。
変わり果てた家族の姿は、もう、元に戻らないのですから。

今をどう生きるか。そのメッセージを受け取った気がしてます。
そして、それが、この映画(スージー)の伝えたかったことだと思いました。
by 元気 (2010-02-19 00:41) 

aneurysm

元気さん3連niceありがとうございます。

悲劇に見舞われた時、本人が客観的になるのは
現実的に難しいと思いますが、スージーみたいな視点で
考える事が出来れば、救われるかもしれませんね。
by aneurysm (2010-02-19 20:08) 

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